通信費は、一度契約すると数年そのままになりやすい費目です。月に千円下がれば年間で1万円以上変わるので、固定費のなかでは見直しの効果が大きいほうに入ります。ここでは、乗り換えを検討する前に確認しておきたい5つのポイントを整理します。
直近3ヶ月の「実際の」使用量を見る
プランを選ぶときに一番多い間違いが、使うかもしれない量でデータ容量を選んでしまうことです。実際の使用量は、契約中のキャリアのアプリやマイページで月ごとに確認できます。
3ヶ月分を並べてみると、多くの場合は思っていたより少ないか、逆に特定の月だけ突出しているかのどちらかです。平均ではなく、月ごとのばらつきを見るのがポイントで、たまに使いすぎる月があるなら、容量の大きいプランより追加購入できるプランのほうが安く収まることがあります。
家族割・光回線とのセット割が外れないか
大手キャリアの料金は、家族割や自宅の光回線とのセット割を前提にした金額で案内されていることがあります。自分だけ乗り換えると、残った家族の料金が上がるケースがあるので注意が必要です。
確認しておきたいのは次の2点です。
- 自分が抜けることで、家族の割引の人数条件が崩れないか
- 光回線・電気などとのセット割が、携帯を解約すると外れないか
自分の請求だけを見て安くなったつもりが、世帯の合計では変わっていなかった、ということが実際に起こります。
通話をどれだけ使っているか
データ容量に目が行きがちですが、料金差が出やすいのは通話のほうです。通話定額をつけるかどうかで月額が数百円から千円以上変わります。
通話明細を見て、1ヶ月の通話時間の合計と、1回あたりが5分を超えているかを確認してください。仕事の連絡がほぼチャットで完結しているなら、通話定額そのものが不要なこともあります。
乗り換え時の初期費用と、いま契約している側の条件
乗り換え先の月額だけで比べると、実際にかかる金額を見誤ります。確認するのは次の3つです。
- 事務手数料など、契約時に一度だけかかる費用
- いまの契約に解約金・端末の残債が残っていないか
- 乗り換えで受け取れる特典に、適用条件や受け取り時期の指定がないか
とくにキャンペーンの特典は、条件と受け取り時期を必ず自分で確認してください。内容は時期によって変わりますし、申し込み方法によって対象外になることもあります。
海外に行く予定があるか
年に何度か海外に行くなら、そのときの通信をどうするかまで含めて考えると選択肢が変わります。キャリアの国際ローミングをそのまま使う、現地のSIMを買う、渡航前にeSIMを用意しておく、といった方法があり、日数と使う量によってどれが安いかは変わります。
普段の契約を海外利用に合わせて選ぶ必要はありません。必要なときだけ別に用意するほうが、月々の固定費は軽くなります。
見直しの順番
ここまでの5つは、上から順に見ていくと判断が早くなります。使用量が分かればプランの候補が絞れ、セット割の有無で乗り換えるかどうかが決まり、通話と初期費用で最終的な差額が出ます。
料金プランそのものを比べる段階になったら、家電・サービス比較記事の正しい読み方で挙げているポイント(比較の軸が書かれているか、向いていない人まで書かれているか)を意識して読むと、判断を誤りにくくなります。
乗り換え先は「料金」ではなく「どこで詰まるか」で選ぶ
格安プランはどれも似た金額帯に並んでいるので、月額だけを見比べても決め手になりません。実際に人が詰まるのは、手続きを自分でやりきれるかと、支払い方法が用意できるかの2点です。ここを軸にすると選択肢は3つの型に分かれます。
手続きを自分で進められるなら
申し込みからデータ移行まで自分でやる前提なら、オンライン専用のプランが素直です。窓口を持たない分だけ月額が抑えられていて、料金体系も容量と通話の条件だけ、という単純な形になっていることが多くなっています。
向かないのは、店頭で相談しながら決めたい場合です。手続きも故障時の対応も原則オンラインで完結させることになるので、そこを負担に感じるなら次の型のほうが向いています。
ahamo(アハモ)の料金プランを見る※料金・データ容量・提供条件は変更されることがあります。申し込み前に必ず公式サイトでご確認ください。
店舗で相談しながら決めたいなら
初期設定やデータ移行に不安があるなら、店舗のあるキャリア系のほうが結局は早く終わります。2つ目で挙げた家族割や光回線とのセット割が使えるのも、この型の強みです。世帯でまとめると、オンライン専用より安くなることもあります。
向かないのは、来店の時間を取りたくない場合です。店舗は待ち時間が読めないうえ、オンライン専用と比べると月額は上がります。
ワイモバイルの料金プランを見る※料金・割引の適用条件・取扱店舗は変更されることがあります。詳しくは公式サイトでご確認ください。
クレジットカードを使わずに契約したいなら
携帯の契約は、支払い方法にクレジットカードを求められることが少なくありません。カードを持っていない、あるいは使いたくない場合に選択肢になるのが、信用情報の照会を伴う審査を行わないMVNOです。
ここで1つ、誤解しやすい点があります。「審査がいらない」は「本人確認がいらない」という意味ではありません。 携帯電話不正利用防止法により、契約時の本人確認は事業者に義務づけられていて、どの事業者でも必ず行われます。省かれるのは支払い能力に関する審査のほうです。
通信そのものは大手の回線を借りて提供されるため、混雑する時間帯の速度は大手より落ちることがあります。通信品質を最優先するなら、この型は向きません。
審査がいらない格安SIMなら【ごえんモバイル】※「審査がいらない」は支払い能力の審査を指します。本人確認は法律上必ず行われます。料金・提供条件は公式サイトでご確認ください。
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通信費は、下げたあとに元へ戻ることがほとんどない費目です。一度見直しておくと、その後は何もしなくても差額が積み上がっていきます。あわせてサブスクを見直す前に確認したい5つのチェックポイントも見ておくと、固定費全体を一度に整理できます。